その他委託試験について
- 送料はどの程度かかるでしょうか?
- ゲノム編集マウス個体納品の場合、輸送料は配送エリアにより大きく異なります。ゲノム編集マウス受精卵納品およびゲノム編集細胞での納品の場合、全国一律の料金を設定しております。詳細は、営業担当者までお問い合わせください。
- 営業日以外の発送・受け取り対応は可能でしょうか?
- 基本的には、弊社営業時間内(平日9時~18時)での対応に限らせていただいております。営業時間外は、別途有償にて対応させていただきます。詳細はお問い合わせください。
- Cas9のライセンスについてはどのような扱いになっていますか?
- セツロテックは、研究活動のための支援ツールやサービスを継続的に提供するにあたり、THE BROAD INSTITUTE, INC. および ERS Genomics Limited の双方と、CRISPR/Cas9 技術の基盤となる知的財産に関して、非独占的ライセンス契約を締結しております。国内での研究利用には、安心してご利用いただけます。
- ゲノム編集試験を委託する際に必要となる添付書類を教えて下さい。
- 所属機関の承認印と承認番号が記載されている、遺伝子組換え実験計画書と動物実験計画書の写しの添付が必要となります。書式はご依頼者様の所属機関のものをご利用下さい。やむを得ない事情でご準備できない場合は、ご相談下さい。
- 例えばゲノム編集で点変異を導入する際に、ゲノム編集ツールと同時にドナーDNAを導入する場合は、「細胞外において核酸を加工する技術であって主務省令に定めるもの」(通称法令名カルタヘナ法2条2項1号・施行規則2条柱書参照) にあたり、カルタヘナ法の規制対象となるでしょうか?
- ゲノム編集技術の利用により得られた生物に関しては、各省庁より通知がでています。(平成31年2月8日付け環自野発第190281号環境省自然環境局長通知、令和元年10月9日付け元消安第2743号農林水産省消費・安全局長通知、元受文科振第 100 号令和元年6月13日)。
弊社の点変異導入およびノックイン導入サービスでは、ドナーとなるDNA(細胞外で加工した核酸)を宿主に移入しているため、ゲノム編集後の細胞はカルタヘナ法の規制対象となります。また、ドナーDNAを使用しないノックアウトの場合でも、ガイドRNAとして宿主にRNA(細胞外で加工した核酸)を移入しているため、最終的に得られた生物に該当核酸またはその複製物が含まれる場合または残存していないことが確認されていない場合は、カルタヘナ法における「遺伝子組換え生物等」に該当し、適切な措置を講じる必要があります。 - 試験を委託した場合の代金の支払スケジュールについて、教えてください。また、途中で試験が中止になった場合、どこまでの試験費用が発生するでしょうか?
- セツロテックは、作業工程ごとに試験費用をお支払いいただくマイルストーン制となっております。したがって、お支払いのスケジュールは、試験進行の状況に依存いたします。なお、試験が難航し中止になった場合は、未着手のマイルストーンの試験費用については、お支払いいただく必要はございません。
- セツロテックに委託して作製したゲノム編集マウス/細胞を、海外研究者との共同研究で使用できるでしょうか?
- 2022年時点では、弊社がBroad研究所及びERS Genomics社と締結しているCas9ライセンス契約は、日本国内の研究用途向けのみに限られており、弊社がCas9を用いて作製したゲノム編集マウス/細胞の海外での使用(分与も含む)はできません。ただし、国内の施設で実施した研究成果を、海外の共同研究先と共有することを妨げるものではありません。
- セツロテックに委託して作製したゲノム編集マウス/細胞の、研究者間での分与は可能でしょうか?
- 以下に該当する場合は、弊社で作製したゲノム編集マウス/細胞の、研究者間での分与は可能です。ただし、分与料が発生いたします。
・分与先が日本国内のアカデミアに所属する研究者である場合
・分与先の研究者の情報を弊社にお伝えいただき、アカデミックユーザー登録をしていただいた場合
・分与先からの再分与ではない場合(二次分与の禁止) - Webやカタログには掲載されていない生物種や非モデル生物のゲノム編集も相談可能でしょうか?
- セツロテックでは、ゲノム編集技術の産業利用を目指したPAGEs(Platform App(lication) using Genome Editing by Setsurotech)事業を展開しております。Webやカタログには掲載されていない生物種や非モデル生物のゲノム編集についても、ご相談可能です。補助金等の共同申請の実績もございます。詳細は、お問い合わせください。
- ゲノム編集ラットの作成は対応可能でしょうか?
- SD系統ノックアウトラット作製のゲノム編集受託サービスをご提供しております。詳細は、営業担当者までお問い合わせください。
- GLP試験は委託可能でしょうか?
- マウス動物試験については 対応可能です。詳細は営業担当へお問合せください。
参考文献
- Hashimoto, M. and Takemoto, T*. Electroporation enables the efficient mRNA delivery into the mouse zygotes and facilitates CRISPR/Cas9-based genome editing. Sci. Rep. 5, 11315; doi: 10.1038/srep11315 (2015).
- Hashimoto M, Yamashita Y, Takemoto T*.Electroporation of Cas9 protein/sgRNA into early pronuclear zygotes generates non-mosaic mutants in the mouse. Dev. Biol. 418: 1-9 (2016).
- Tanihara F, Takemoto T*, Kitagawa E, Rao S, Do L, Onishi A, Yamashita Y, Kosugi C, Suzuki H, Sembon S, Suzuki S, Nakai M, Hashimoto M, Yasue A, Matsuhisa M, Noji N, Fujimura T, Fuchimoto Di, Otoi T*. Somatic cell reprogramming-free generation of genetically modified pigs. Science Advances. 2 (9) e1600803 (2016).
- Sawatsubashi S*, Joko Y, Fukumoto S, Matsumoto T, Sugano SS*. Development of versatile non-homologous end joining-based knock-in module for genome editing. Sci Rep. 2018 Jan 12;8(1):593.