ゲノム編集マウスについて

ゲノム編集マウスは、何匹以上の引渡しとなりますか。
最低数については、恐縮ですが匹数を保証しかねます。受精卵作製100個の注文で最高20匹前後となり、それ以上をご希望の場合は、受精卵の発注数を増やすなど応相談となります。
エクソンなど大きな領域を飛ばすようなノックアウトマウスはできますか?
できます。エクソンなど大きな領域を飛ばす場合は、二つのgRNAを共導入することで二カ所切断を引き起こし、間のエクソンなどを飛ばします。5kb程度までは問題なく起こります。場合によっては20kb以上でも飛ぶことが確認できています。
トランスジェニックマウスにも対応できますか?
トランスジェニックマウスは現時点では対応していません。
点変異導入マウス・タグノックインマウスの納期を教えてください。
納期は最短3ヶ月です。再実験が必要な場合は、6ヶ月、9ヶ月となっていきます。納品するのは、ファウンダー世代(F0)マウスです。目的とする変異・タグが導入されているF0マウスをお送りします。F1、F2マウスをご希望の場合、別途ご相談ください。
作出していただいたゲノム編集マウスはどうやって繁殖させたら良いでしょうか?
またジェノタイピングにはシークエンス解析が必須でしょうか?
弊社が推奨する方法としましては、まずF0ゲノム編集マウスと野生型を交配し、F1マウスとして目的ゲノム編集のヘテロ個体を作出して頂くのがより良いとは思われます。その後に関しましては、実験目的に合わせた交配スケジュール(F1ヘテロマウス同士の交配でF2ホモマウスを作出する、F1ヘテロマウスと野生型の交配でヘテロマウスとして維持するなど)にて、繁殖を行っていただければ良いかと思います。
また、弊社のゲノム編集マウス作製サービスでは、F0ゲノム編集マウスが持つ目的変異が次世代へと遺伝することまでは、保証しておりません。ご了承ください。そのため、1個体のF0ゲノム編集マウスからの繁殖が不安でしたら、2個体以上のF0ゲノム編集マウスから、それぞれ独立に交配し、系統化を進めることを推奨致します。
ジェノタイピングに関しましては、F1世代においては、シークエンスによる解析により、きちんと目的変異がF1マウスに遺伝していることの確認をお勧め致します。それ以降の世代に関しましては、系統化したゲノム編集変異に合わせた方法(PCRによるバンドサイズの違い、制限酵素による切断の有無、あるいはダイレクトシークエンスなど)を選択していただければと思います。
弊社で目的変異を確認した際のPCRの条件、プライマー情報等は個体解析結果(最終報告書)に載せておりますので、ジェノタイピングのための条件の一つとしてご利用ください。

参考文献

  1. Hashimoto, M. and Takemoto, T*. Electroporation enables the efficient mRNA delivery into the mouse zygotes and facilitates CRISPR/Cas9-based genome editing. Sci. Rep. 5, 11315; doi: 10.1038/srep11315 (2015).
  2. Hashimoto M, Yamashita Y, Takemoto T*.Electroporation of Cas9 protein/sgRNA into early pronuclear zygotes generates non-mosaic mutants in the mouse. Dev. Biol. 418: 1-9 (2016).
  3. Tanihara F, Takemoto T*, Kitagawa E, Rao S, Do L, Onishi A, Yamashita Y, Kosugi C, Suzuki H, Sembon S, Suzuki S, Nakai M, Hashimoto M, Yasue A, Matsuhisa M, Noji N, Fujimura T, Fuchimoto Di, Otoi T*. Somatic cell reprogramming-free generation of genetically modified pigs. Science Advances. 2 (9) e1600803 (2016).
  4. Sawatsubashi S*, Joko Y, Fukumoto S, Matsumoto T, Sugano SS*. Development of versatile non-homologous end joining-based knock-in module for genome editing. Sci Rep. 2018 Jan 12;8(1):593.