新規ゲノム編集因子TiDを用いたゲノム編集サービスを開始

2021.07.16News

株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市、以下「セツロテック」)は、新規Cas因子、TiDを用いた新たなゲノム編集サービスを開始いたしましたので、お知らせいたします。
これにより、ゲノム編集技術を用いて細胞や動物モデルを開発するバイオテクノロジー系ベンチャーであるセツロテックは、国内における商用利用も可能な新規Cas因子を用いたゲノム編集サービスをご提供することが出来ます。

新規ゲノム編集因子TiDとは
CRISPRシステムは、獲得免疫の応答に働くCasタンパク質の多様性から、6タイプ33種以上のサブタイプに分類されています。徳島大学:刑部博士は微生物メタゲノムより、TypeI-D(TiD)をゲノム編集ツールとして同定しました。TiDは、他のCas因子よりgRNAが長く(35~36塩基)、標的特異性が高いという特徴から、CRISPR/Cas9で懸念されることの多いオフターゲット候補総数を大幅に減少させることができる他、標的配列の上流・下流方向に数kb以上の長鎖欠失を引き起こすことも、小規模なindel変異を誘導することも可能となっています。

商用利用について
これまで、CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集を行う場合、商用利用の際には特許関係が煩雑でした。TiDは国立大学法人徳島大学が単独で特許を出願しております(特願 2017-158876)。また、本特許の動物分野における独占的実施権を保有している、株式会社大塚製薬工場様と別途契約する事で商用利用が可能です。

セツロテックにて展開予定のサービス
セツロテックでは、以下のようなサービスを展開予定です!
*TiDを用いたゲノム編集用gRNAの作製
*TiDを用いたノックアウト細胞の作製
*TiDを用いたノックアウト細胞の作製+CROサービス
例:発現解析サービス(Western Blot等)、細胞増殖解析等

【株式会社セツロテック概要】
会社名:株式会社セツロテック
所在地:徳島市蔵本町三丁目18番地の15 藤井節郎記念医科学センター
代表者:竹澤 慎一郎
設立:2017年2月22日
URL:https://www.setsurotech.com/
事業内容:ゲノム編集による研究支援サービス

セツロテックは、細胞におけるハイスループットなゲノム編集方法であるVIKING法(Versatile NHEJ-based Knock-in using genome editing)の技術を用いて、培養細胞におけるゲノム編集受託サービスを提供しておりました。この方法により、顧客の目的に応じて、低コストで培養細胞のゲノム編集を作成することができます。

【お客様からのお問い合わせ先】
お問い合わせ先
株式会社セツロテック
Email: corporate@setsurotech.com

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