BRJマウスとは
BRJマウスは、ヒト正常細胞・腫瘍細胞が効率良く生着するため、ヒト癌研究(特に PDX 作成) 、ヒト特有の感染症研究(HIV など) 、再生医療研究(iPS, ES)等に最適な高度免疫不全マウスです。ストレス耐性や放射線耐性が高いため、幅広い実験系に使用が可能です。
ブリーダーとして実績豊富な再委託先(日本エスエルシー社)より安全かつ円滑に納品させて頂きます(4週齢~、雌雄指定可能)。
セツロテックが熊本大学からの委託を受け管理・繁殖・飼育を行い、安定的にユーザーへ提供させて頂きます。
※BRJマウスは、厚生労働科学研究費・AMED・JST研究費等の補助を受け、熊本大学にて作成されました。
【熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター 造血・腫瘍制御学分野 岡田 誠治 教授 開発】
特徴
- リンパ球欠損、NK細胞欠損、 マクロファージ ・樹状細胞機能異常のため、ヒト正常細胞・がん細胞の生着が可能です。
- 薬剤耐性のため、薬剤感受性試験に最適です。
- 患者由来腫瘍移植モデル(PDX)作成に最適化されています。

「実験の幅が広がり、コスト削減や安定的な供給面でも有用です!詳細はお問合せください」
NOD/ScidベースのマウスとBRJマウスの比較
※BRJマウスは、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)第13条第1項に基づき、第二種使用等に係る拡散防止措置の確認を受けています。
セツロテックは、持続可能な生物多様性の保護に努め、安全で信頼できる製品・サービスの提供を目指しています。
関連動画
コラボWebセミナー特別編
患者由来腫瘍移植モデル(PDX)に最適な高度免疫不全マウスの開発」
熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター
兼 大学院医学教育部 造血・腫瘍制御学分野 岡田 誠治 教授
BRJマウスを使用した論文例
① 樹立・ヒト化マウス
- Ono A, Hattori S, Kariya R, Iwanaga S, Taura M, Harada H, Suzu S, and *Okada S. Comparative study of human hematopoietic cell engraftment into Balb/c and C57BL/6 strain of Rag-2/Jak3 double-deficient mice. J Biomed Biotechnol 2011;539748, 2011
② ヒト悪性腫瘍研究
- Panaampon J, Kariya R, Okada S. Efficacy and mechanism of the anti-CD38 monoclonal antibody Daratumumab against primary effusion lymphoma. Cancer Immunol Immunother. In press
- Ueno M, Kariya R, Sittithumchareea G, *Okada S. Cucurbitacin B induces apoptosis of primary effusion lymphoma via disruption of cytoskeletal organization. Phytomedicine 85;153545, 2021
- Watanabe T, et al. Targeting aberrant DNA hypermethylation as a driver of ATL leukemogenesis by using the new oral demethylating agent OR-2100. Blood 136 (7): 871–884, 2020.
③ 患者由来腫瘍移植(Patient-derived xenograft: PDX)モデル
- liVaeteewoottacharn K, Pairojkul C, Kariya R, Muisuk K, Imtawil K, Chamgramol Y, Bhudhisawasdi V, Khuntikeo N, Pugkhem A, Saeseow OT, Silsirivanit A,Wongkham C, Wongkham S, *Okada S. Establishment of Highly Transplantable Cholangiocarcinoma Cell Lines from a Patient-Derived Xenograft Mouse Model. Cells. 23;8(5). pii: E496, 2019. doi: 10.3390/cells8050496.