第56回 日本発生生物学会大会での研究発表のご報告
2023.08.7News

Establishment of inducible ablation system of germ cells for efficient production of genetically modified chicken
遺伝子改変ニワトリを効率的に作出するためにレシピエント生殖細胞を除く手法の確立

2023年7月22日
ワークショップ名:Workshop 03
Bird biotechnology: cutting-edge tools for developmental biology studies in avian model systems
弊社研究員のCHEN YI-CHENが、7月22~25日に仙台国際センター(宮城県仙台市)で開催された第56回日本発生生物学会大会で、「遺伝子改変ニワトリを効率的に作出するためにレシピエント生殖細胞を除く手法の確立」のタイトルで、口頭発表しました。
発表要旨
遺伝子組換えニワトリは、主に、遺伝子組換え後の始原生殖細胞(PGC)をレシピエントであるニワトリ胚の血管に移植することで作出される。しかし、この過程で、レシピエント由来の生殖細胞と移植されたPGCが競合することで、次世代へ改変遺伝子が継承される効率は低かった。これを克服するため、我々は、誘導可能な方法でレシピエントの生殖細胞を除去できるニワトリのモデルを作製し、gSAMURAI(germ cell-Specific AutonoMoUs RemovAl Induction)法と名付けた。SAMURAI胚に雄性PGCを移植して評価したところ、メトロニダゾール投与群では、処理後の生殖腺における移植PGC由来の生殖細胞の占有率が、約80%に達したことが確認された。
発表は下記の論文(biorxiv)に沿った内容となっています。詳細は下記をご覧ください。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.06.14.544953v1