非相同性末端結合
(non-homologous end joining (NHEJ)DNA二重鎖切断のDNA修復メカニズムの一つ。DNA末端を直接繋ぎ合わせるため、相同組換えと異なり姉妹染色分体を必要とせず、すべての細胞周期内において機能する一方、DNA末端の接合部において変異が起こりやすい。DNA破損で生じた二重鎖切断の修復のほか、抗体遺伝子の組換えシステムであるV(D)J組換え、クラススイッチ組換えで生じるDNA二重鎖切断の結合も行う。NHEJは典型的なものと(classical NHEJ(C-NHEJ)と、DNA末端のマイクロホモロジーを利用する代替的なもの(alternative end joining (AEJ)、backup NHEJ (B-NHEJ)もしくはmicrohomology-mediated end joining (MMEJ))に分割され、二つの経路において関係するタンパク質が異なる。