がん 悪性腫瘍Malignant Tumor, Cancer 

細胞の遺伝子変異が原因で、異常な裂と増殖を繰り返し、体内で制御不能な状態になった細胞塊のこと。

がんの特徴

  1. 自律性増殖:がん細胞は、正常の細胞増殖制御機構から逸脱しており、自律的に過剰な増殖を繰り返します。
  2. 浸潤、転移:がん細胞は周囲の正常組織に染み出るように広がり(湿潤)、さらに血液やリンパ液を介して遠隔組織へ移動し(転移)、二次的に腫瘍を形成することがあります。
  3. がん悪液質:がんの存在により正常な組織が栄養不良となり、筋力低下を特徴とする病的な全身の衰弱状態を指します。生命予後と機能予後の悪化、治療効果に影響するといわれています。

がんの要因

がんは、遺伝的要因と環境的要因、加齢など複合的に影響し合い発症します。

  1. 遺伝的要因:がんの発症と関係する遺伝子の変異などの異常が、がんのリスクを高めます。
  2. 環境的要因:紫外線、放射線、化学物質、たばこ、食生活、感染症など、さまざまな外的要因が、がんのリスクを高めます。

がんの三大治療法

  1. 手術:がん組織を切除する治療法です。
  2. 薬物療法:薬物療法には、化学療法、内分泌療法(ホルモン療法)、分子標的療法などがあり、さまざまな種類の薬があります。
  3. 放射線療法:放射線をあてることによりがん細胞を破壊する治療法です。

近年では、科学技術の進歩により、免疫療法など新たな治療方法が開発されています。

SHARE