脳波ロガー

製品説明

マウス、ラットなどの小動物から継続的に長期にわたり脳波や筋電図を測定する場合、頭上に接続した導出用のケーブルが様々な問題の原因となります。ケーブルにより動物の自由な行動が制限されたり、ねじれによるストレスが発生したり、動物がかじったり、また長いケーブルはアンテナとなり電源ノイズが乗りやすくなります。このような問題を解決するために、ヘッドマウントタイプの超小型ロガーを開発しました。動物の頭のすぐ上にアンプと記録装置があるためノイズが非常に乗りにくい構造になっています。差動入力を2 チャンネル備えているので、脳波1ch、筋電図1ch を同時記録でき、睡眠解析やてんかんの研究に最適です。

製品概要

〇便利なmicroSDカード式 脳波ロガー使用時はまず microSDカードを挿入します。そして、バッテリーを装着して電源スイッチを入れると記録がスタートします。記録が終わったらmicroSDカードを抜いて、PCで直接データを読み込みます。専用のデータリーダー不要で、シンプルな製品設計となっています。 〇バッテリー&チャージャー バッテリーはチャージャーで充電して使用します。およそ1~2時間で充電が完了します。充電監視機能付きで充電後にインジケータLEDが暗くなり電流の供給が自動的にストップします。バッテリーの小はマウス、大はラットへの使用を推奨します。これよりも小さい、または大きいバッテリーをご用意することも可能ですのでご相談ください。持続的に脳波を記録するために交換がしやすいように、バッテリーは脳波ロガーの最上面に配置しています。 〇脳波筋電電極 入力は汎用の 1.27mmピッチの丸ピン5ピンになっており、これに合うように作られた脳波・筋電同時記録用の電極をご用意しております。標準品は脳波用・グランド用ワイヤー長さ 12mm、ビス直径中Φ1mm、筋電図用銀泉電極長さが25mmとなっていますが、カスタマイズも可能です。自作竜極を用いることももちろん可能です。 〇EDF Converter ソフトウェア 脳波ロガーのバイナリ形式(.bin)のデータをEDF 形式(.edf)およびテキスト形式(.txt)に変換するソフトウェア「EDF Converter」が基本セットに付属します。 ADInstruments社の LabChart、キッセイコムテック社のSleepSign などの解析ソフトウェアでデータを読むことができるようになります。 〇ELG-2 ソフトウェア データビューワーソフトウェア ELG-2がELG-2-Set 基本セットパッケージに含まれます。簡便にデータの閲覧ができ、またフィルタリングやFFT ベースのアルファ、シータ、デルタ波パワーの算出、ヒプノグラムプロットなど、シンプルな解析ができます。 ※標準品(サンプリング 100Hz、2ch)のみの対応となります。

① バッテリー 小 ② バッテリー 大 ③ チャージャー

ソフトウェア画面 A. EDF Converterソフトウェア B. ELG-2ソフトウェア

仕様


種類・内容

〇脳波ロガー基本セット<型式:ELG-2-set> 基本セットは以下を含みます ・ELG-2-Head:脳波ロガー x1 ・ELG-2-Charger:脳波ロガー用チャージャー x1 ・ELG-Bat-S or L (※):脳波ロガー用バッテリー x2 ・EeEm-12-25-12:脳波筋電電極x1 ・ELG-2-Con:脳波ロガー用入力オスコネクタ(2入)x1 ・ELG-2-ConF:脳波ロガー用ロガー側メスコネクタ(2入)x1 ・ELG-2-Dummy-S or L (※):ダミーロガー x1 ・ELG-mSD:脳波ロガー用 microSD カード x1 ・EDF Converter ソフトウェア ・ELG-2 ソフトウェア (※)バッテリーおよびダミーロガーのサイズをご指定ください。指定無しだとすべて小になります。 〇ヒト用脳波ロガー<型式:ELG-2-Head-Hum> 堅年なプラスチックケースにロガーを収めてヒト仕様にしました。小さくて軽いため装着が気にならずー晩中睡眠を妨げることがありません。 被験者は ELG-2ソフトウェアで毎朝素早く昨夜の睡眠図を確認することができます。

備考


〇カスタムオーダーの例 <バッテリー内蔵ロガー> バッテリーを内蔵にすることでさらに軽くて小さいロガーを製造可能です。小型化のために電源スイッチを取り除き microSDカードを挿入すると電源が入るようにしました。 型式 ・ELG-2-Head-Inbat-VS:16時間記録バージョン (1.9g) ・ELG-2-Head-Inbat-S:26時間記録バージョン (2.4g) <バッテリー内蔵ロガー> 多点でEEGを記録するために5ch入力仕様にしました。入力ピンは7ピンです (chl、ch2、Ch3、 ch4、ch5、REF、GND)。加えて、ガンマ波帯域も記録するためにサンプリング周波数を200Hzにしました。詳細は以下の論文 Narikiyo et al. Nat.Neurosci, 2020 型式 ・ELG-5-Head-200

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