ノックアウトマウスとは

ノックアウトマウス(Knock-out mouse:KO mouse)はCRISPR/Cas9によるゲノム編集(genome editing)により1つ以上の遺伝子を欠損させたマウスのことです。遺伝子の塩基配列は決定しているものの、その遺伝子産物の機能が不明な場合にその機能を推定するための重要なモデル動物です。全身の細胞で、標的遺伝子がノックアウトされます。
弊社では、マウス系統と遺伝子情報を頂くことで、ノックアウト受精卵やマウスを作製・納品致します。
切断箇所を決めるガイドRNA (gRNA )を、ノックアウトしたい遺伝子に合わせて設計します。
弊社技術のエレクトロポレーション法(GEEP法)を用いてgRNAとCas9タンパク質を受精卵に導入します。
それを代理母マウスに移植し、産まれてきた子(F0世代=ファウンダー世代)のジェノタイピング(genotyping)を行い、ゲノム編集マウスを得ます。

ノックアウトマウスの図

ノックアウトマウス

サービス内容・価格・納期

ゲノム編集マウス作製受託サービス

          

サービス内容 価格(税抜) 作製期間 納品形態
塩基欠損マウス作製 価格表ダウンロード 7か月~ 試験計画書、マウス個体(F1マウス2匹以上、雌雄選択不可)、作業報告書。
納品個体数の追加やF0世代やF2世代での納品も対応いたします。
エクソン欠損マウス作製 価格表ダウンロード 8か月~

ゲノム編集受精卵作製サービス

サービス内容 価格(税抜) 作製期間 納品形態
塩基欠損GEEP受精卵作製サービス 価格表ダウンロード 3週間~ 凍結受精卵
エクソン欠損GEEP受精卵作製サービス 価格表ダウンロード 3週間~
GEEP受精卵作製ゴールドプラン 価格表ダウンロード 5週間~

・セツロテックでターゲットデザイン後、GEEP法を用いて、ゲノム編集因子を導入したマウス受精卵(2細胞期胚)100個(ゴールドプランは150個)を作製し、凍結して納品します。
・ゴールドプランは、上記に加え、gRNAの切断確認、F0産仔の遺伝子配列解析(10匹まで)、ゲノム編集受精卵の再作製保証(1回)がついています。

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