ノックアウトマウスとは

ノックアウトマウス(Knock-out mouse:KO mouse)はCRISPR/Cas9によるゲノム編集( genome editing )により1つ以上の遺伝子を欠損させたマウスのことです。遺伝子の塩基配列は決定しているものの、その遺伝子産物の機能が不明な場合にその機能を推定するための重要なモデル動物です。全身の細胞で、標的遺伝子がノックアウトされます。
弊社では、マウス系統と遺伝子情報を頂くことで、ノックアウト受精卵やマウスを作製・納品致します。
切断箇所を決めるガイドRNA (gRNA )を、ノックアウトしたい遺伝子に合わせて設計します。
弊社技術のエレクトロポレーション法(GEEP法)を用いてgRNAとCas9タンパク質を受精卵に導入します。
それを代理母マウスに移植し、産まれてきた子(F0世代=ファウンダー世代)のジェノタイピング(genotyping)を行い、ゲノム編集マウスを得ます。

ノックアウトマウスの図

ノックアウトマウス

塩基欠損マウス作製

塩基欠損の図

塩基欠損

ガイドRNA(gRNA)とCas9タンパク質によって、塩基欠損でフレームシフト突然変異を誘導し、標的遺伝子を破壊します。最も低コストでノックアウトマウスを作る方法です。

塩基欠損マウスの納期と料金

商品名 価格 納期
F0ゲノム編集受精卵サービス 39.5万円~ 2週間~
F0塩基欠損マウスサービス 要相談 2か月~

※徳島大学ならびに納品先研究機関において、当該遺伝子の遺伝子実験と動物実験実施の承認を得るための手続き、その他書類作製時間を除きます。

塩基欠損マウス制作のマイルストーン

塩基欠損マウス制作のマイルストーン

エクソン欠損マウス作製

エクソン欠損の図

エクソン欠損

2種類のガイドRNAを同時に用いて、狙ったエクソンの上流と下流の塩基を欠損させ、エクソンを丸ごと欠失させます。塩基欠損マウス作製と比較して、遺伝子の機能ドメインを確実に破壊できる利点があります。
その代わりに塩基欠損によるノックアウトに比べ、難易度が上がります。弊社では、確実にエクソンを欠損させるために予備実験として、gRNAの切断効率の評価などをin vitroで行い、その後に本試験を開始させていただきます。

エクソン欠損マウスの納期と料金

商品名 価格 納期
F0ゲノム編集受精卵サービス 54.5万円~ 4週間~
F0塩基欠損マウスサービス 要相談 3か月~

※徳島大学ならびに納品先研究機関において、当該遺伝子の遺伝子実験と動物実験実施の承認を得るための手続き、その他書類作製時間を除きます。

エクソン欠損マウス制作のマイルストーン

エクソン欠損マウス制作のマイルストーン

Floxマウス作製

Floxマウスの図

組織特異的に遺伝子をノックアウトする

狙ったエクソンの上流と下流にloxP配列を挿入し、Creドライバーマウスと掛け合わせることで組織特異的な遺伝子破壊※誘導します。弊社では、コンディショナルノックアウトマウス作製に必要な、Floxマウスの作製を行います。数世代のマウスを利用するため、納期は11か月以上となります。

Floxマウス作製の納期と料金

商品名 価格 納期
Floxマウス作製サービス 要相談 要相談

※徳島大学ならびに納品先研究機関において、当該遺伝子の遺伝子実験と動物実験実施の承認を得るための手続き、その他書類作製時間を除きます。

Floxマウス作製のマイルストーン

Floxマウス作製のマイルストーン

参考文献

  1. Hashimoto, M. and Takemoto, T*. Electroporation enables the efficient mRNA delivery into the mouse zygotes and facilitates CRISPR/Cas9-based genome editing. Sci. Rep. 5, 11315; doi: 10.1038/srep11315 (2015).
  2. Hashimoto M, Yamashita Y, Takemoto T*.Electroporation of Cas9 protein/sgRNA into early pronuclear zygotes generates non-mosaic mutants in the mouse. Dev. Biol. 418: 1-9 (2016).
  3. Tanihara F, Takemoto T*, Kitagawa E, Rao S, Do L, Onishi A, Yamashita Y, Kosugi C, Suzuki H, Sembon S, Suzuki S, Nakai M, Hashimoto M, Yasue A, Matsuhisa M, Noji N, Fujimura T, Fuchimoto Di, Otoi T*. Somatic cell reprogramming-free generation of genetically modified pigs. Science Advances. 2 (9) e1600803 (2016).