研究員Hさん



2022年4月に研究員として入社したHさん。理学系の大学を卒業し、前職は静岡の研究所で働いていました。Hさんに入社した感想をインタビューしてみました。

Q1. なぜセツロテックに?

A1. 環境問題・貧困など、我々が抱える社会課題があります。私は、ゲノム編集技術を用いてこのような社会課題に取り組みたいと考えるようになりました。そのような考えを抱いていた折、セツロテックという会社が掲げるビジョンに接し、それに共感したことがきっかけとなりました。

以前は、哺乳類の発生に重要な遺伝子/タンパク質の分子機構の研究を行っていました。解析では、ゲノム編集技術も積極的に取り入れていました。ゲノム編集技術の素晴らしい点は、どのような生物種に対しても比較的簡便になったことです。従って、アイデアさえあれば、ゲノム編集技術を生かして社会課題に対して挑戦することができます。しかし、研究室の生活だけでは、社会的ニーズを認識し、それに対する解決法を考案することがなかなか難しい。そこで、実際にゲノム編集事業を展開しているセツロテックに入社し、その事業に取り組む機会を得ました。


Q2. 入社してみてどのような印象を感じましたか?

A2. 想像していた以上に多様で挑戦的なプロジェクトを行っていると感じました。研究開発部内では、様々な生物種の名前が飛び交います。その多様な生物種を扱うため、徳島を飛び出して実験する方もいます。また、プロジェクトによっては海外に出張される方もいます。多様なプロジェクトが進行している分、研究員には柔軟性が求められると感じます。しかし、これらを成し遂げてきた諸先輩方から色々な経験・ノウハウを伺えるので、とても良い学びになります。

また、セツロテックは、難易度が高そうなプロジェクトも果敢に挑戦しているように感じます。達成出来れば社会に大きなインパクトを与えられるのではないかと、会議ではエキサイティングな議論が日々交わされています。


Q3. 現在のお仕事内容は?

A3. 研究開発として、セツロテック独自のゲノム編集ツールであるST8を扱っています。一般的にはSpCas9が広く利用されていますが、SpCas9は特許等により使用が限定されます。しかし、ST8はその問題をクリアする良いツールです。私は、ST8が最適に使用できる基盤となる技術を主に開発しています。

また、所属する細胞受託チームは、アカデミアや製薬企業等からご依頼を受け、ゲノム編集細胞株を樹立する受託業務を行っています。特異的かつ高効率なゲノム編集細胞株の獲得技術であるVIKING法を主として、様々なゲノム編集細胞株樹立を請け負っています。

さらに、ご依頼者様からの「こんなゲノム編集体」が出来ないか?といったご希望を、学術的に調査し具体的な案にする作業をしています。ご依頼者様の依頼は、にわかでは着想出来ないような素晴らしいものばかりです。具体案に落とし込むのは大変ですが、とてもやりがいのある作業です。


Q4. スキルアップについて

A4. 先ほどと同様ではありますが、ご依頼者様の視座がとても高く、いつも勉強になっています。ご依頼者様は、日々その生物と接していて「理想のゲノム編集体」の姿を日夜考えており、それを実現するためにセツロテックに依頼されているのだと思います。その内容が、(当然ではありますが)私ではとても考えつくことが困難な素晴らしいご提案ばかりです。このようなご提案に接することが出来るので、大変刺激になります。いつかは、有用なゲノム編集体を自ら創造・実現し、社会課題解決への一助となれるよう自己研鑽していきたいです。


Q5. キャリアについて

A5. 私がプロジェクトを主導できるようになりたいと考えています。さらに、私発信の社内開発プロジェクトを立ち上げられると嬉しいです。それが社会課題解決の一助となったら大変嬉しいですね。そのためにも、現在携わるプロジェクトを丁寧に遂行していきたいです。


Q6. セツロテックの働く環境で気に入っているところはありますか?

A6. メンバー間のコミュニケーションを大切にする気風を感じます。メンバー間の交流を支援する補助制度もあり、頻繁に利用しています。また、リモートワークも積極的に活用されており、遠方であっても一緒にプロジェクトを遂行出来るよう配慮がなされています。社会ニーズに敏感な営業部の方々とも密に連携がとれるので、最新の情報に接することが出来ます。


Q7. 休日は何をして過ごしていますか?

A7. 社内のメンバーと一緒にバドミントンをしています。みなさん、ご家族やお子さんも供に参加し、和気あいあいと楽しんでいます。それ以外では、子供と遊んで過ごすことが多いです。


Q8. 徳島に移住してきて良かったこと、困ったこと

A8. 子育てするには大変良い所で気に入っています。徳島は広い公園が多く、また海・山・川が身近にあり、自然に触れ合う機会が充実しています。また、徳島には大規模商業施設が複数あり、車があれば不自由無く過ごせます。

しかし、土日や朝晩は道路がよく渋滞していています。また、一方通行の道が多いので、不慣れな道では苦労します。山が近く、川・橋が多い土地柄のため仕方がないのですが、移動するのが少し大変です。